『麻薬に対して憧れを持つ日本人??』 アタシの商売は、80年代の勤務時代は、癌専門病院麻酔科所属だったせいも有り、麻薬~覚せい剤迄仕事で普通に利用する環境でした。
現代は、街の開業医の内科医や心療内科医や精神科医やリウマチ医はたまた整形外科医~歯科医迄普通に麻薬製剤(トラムセットなど)を投薬する時代です。
医療麻薬系のプロであるアタシらは、余計中毒患者を造らせないためにもビビッて、使わない使いたくない環境に至っています。
麻薬全部がNGという意味ではありません。 急性期痛や癌性痛には麻薬は最高のセレクションです。 但し、慢性痛(昔は3ケ月以上の慢性期痛でしたが、現在は2Wでも御本人様が慢性期と感じればもう脳は慢性痛と認識するため、慢性痛です)に至ると、必ずやメンタルと脳が罹患して弱って来る為、そこに麻薬を投与すれば当然中毒化は容易に至ります。
ところが、阿片中毒に至る迄トラムセット8C分4でMAX投薬半年受けても緩和しない慢性痛の方をご紹介頂きますが、まず最初にやらなくては活けないことは『薬中毒』を抜くところからです。 効かない薬(この場合は阿片系)を何か月も永遠に内服していても意味ありませんから。
慢性痛は下行性疼痛抑制経路が機能低下して来た事により、脳がより疼痛を強く感じて来る事によります。 慢性痛は大したこと無い痛みを脳が強い痛みに感じてしまい、強く痛がるというのがメカニズム。 また脳が病んでメンタル傷んで来たときに、脳とメンタルを守る為、代償作用として、身体の弱いところを痛がらせると言うメカニズム。
故に、現代慢性痛にはメンタル系の薬(抗てんかん薬/現代超アイドルリリカ様等、抗うつ薬、非定型性抗精神病薬など)が普通に使われる時代です。 マリフアナ、阿片系(トラムセットなど)の麻薬系製剤よりも確実に安全性(非中毒性)が確保されています。
そこで当然のことながら、メンタル系の薬に切り替えていきます。 しかし、何度も経験していますが、メンタル系の薬は副作用怖いのでNG。 でも麻薬系製剤は平気で受け入れます。。。。
副作用のない薬は存在しません。 副作用のない人間様の造った道具など存在しません。 クルマ単車船飛行機電気ガス水道包丁などのインフラ含め全て人間様の造った便利な道具は副作用を持っています。 副作用怖いなら、道具は使わない方が良い。 道具を使わず原始的にアマゾンの『ラ族』を目指して、生活するのも手です。 至極良い手段でもあります。
副作用怖くて薬飲めないならば、大した痛みではないと言い切れます。 内服しなければ、次のステージには進めません。 認知行動療法や運動療法や漢方系製剤だけで修正緩和可能なレベルはかなり軽症範疇であり、当然現代のメンタルペインたる慢性痛には最新式疼痛緩和系製剤が必要です。
第一、麻薬系製剤(新進気鋭の新人トラムセットちゃんなど)や抗てんかん薬(超アイドル薬リリカ様)が効かないからご紹介で御来院されたのでは???
そういう経験から、麻薬に厳しい環境で育った日本人には、根本で麻薬に憧れと羨望があるのではないかということです。
米国は、麻薬や銃には甘く、逆にドーピングや煙草には厳しいところがある変な国です。 事実米国や韓国は医療用麻薬系製剤が大量普及してしまい社会問題化されています。
現代日本はまだそこまで麻薬系製剤は一般化していませんが、これ以上簡単に安易に麻薬製剤を街医者が処方してしまっては、前者(米国韓国など)の鉄を踏んでしまうことに成ります。
まず、我々は効かない薬(自覚症状という意味ではなく、検査データにおいても結果が出ない薬の意味)はやめることと思います。
我慢できるなら薬は不要です。 我慢できないなら薬は必要です。