投稿日:2010年3月17日|カテゴリ:コラム

老化による症状と合併症と運動制限

症状

簡単に見て解るのは、姿勢の悪化、運動の可動域範囲の低下(動きが悪くなる)、模倣性の低下(コレオグラフイーの模倣性の低下)など。

合併症

腰痛症・肩こり、骨粗しょう症、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病など)、肥満、各種癌などですが、御客様の多くは伏せていますので、個人的お付き合いでもなければ、中々指導者側からは解り難いですね。

各病気(疾病)伴に、確実な運動制限が求められます。

ここでの話題はあくまで競技運動では無い健康・美容系の運動と思います。
故に、余りにハイインパクトな強い運動をさせますと、腰痛症・肩こりならば更なる痛み(疼痛)を増強させます。
骨粗しょう症ならば疲労骨折。
生活習慣病ならば、最大酸素摂取量が過剰になり過ぎ、脂肪燃焼域から出てしまい、活性酸素の影響で逆に低酸素を作ってしまい、最終的には各数値が大きくなって、血圧や血糖値やLDLコレステロール値が上がってしまい病気の悪化に繋がります。
同じ理由で、肥満傾向が増加します。
各種癌も活性酸素の影響で増大・転移も否定出来ません。

安全範囲はVo2Max50~70%以下に抑えた方が安全ですし、非常に現代的と思います。
安全性を確保するには、脂肪燃焼域のやや下~更に低いレベルに合わせることでしょう。

低酸素域での運動などは酸素不足で脂肪燃焼し悪いだけでなく、脳にも悪い影響が出るため、御勧め出来ません。

老化早遅の原因

心の持ち方です。
今は、80代でもかくしゃくとしておられる御高齢の方々も沢山居られます。
故に40代50代は相対的に子供ぽく感じられることも有るでしょう。
政治家の方々や各種団体の役員の方々の年齢構成図を御覧頂ければ一目瞭然。

故に、上が沢山居てまだまだ小僧っ子だなと感じていれば若く居られます。

また、未婚者や御子供様の居られない方の方が御自分の年齢を意識し辛いと思います。
反面既婚者や御子様の居られる方の方が年齢を意識し易いですが、御子様の成長と伴にもう一度青春を分かち合えると言うか、最新の10代の流行をじかに感じ取れる利点も多いので、どちら有利不利は精神的に意味では余り無いでしょう。
身体的には経産婦の方はどうしても骨密度や御腹周りの筋肉状況や内臓位置の関係では不利が伴いますが、現在は皆さんが運動やダイエットによる努力で見事に改善されているので、こちらも大きな差は出にくいと思います。

スポーツマンは身体を酷使していた分、返って身体の衰えが強く出るか?

競技内容にも寄りますが、答えはYesです。
各関節特に椎間板などに大きなダメージを持っておられる腰痛持ちのスポーツマンは多く居られると思います。
格闘技系ならば少なからず脳への障害は否定出来ないでしょう。
極端な例は1996年アトランタ・オリンピックの開会式でそのイメージリーダーとして参加された元ボクシング世界ヘビー級チャンピオンの『モハメド・アリ氏』でしょう。
パンチドランカーから来たのでは無いかと推測されます『パーキンソン症候群』による肉体のダメージ。
やはりスポーツもやりすぎはいけません。
過ぎたるは及ばざるが如しです。
アンチエイジングもスポーツもやりすぎは逆効果。
『GetAging』して老化を受け入れながら綺麗に老化することが重要です。

生まれ付きの栄養障害や戦中戦後に生まれた方々の注意点

1.生まれれ付きの栄養障害の方はやはり中高年期になられる前から(特に閉経前から)定期的な軽度の運動や栄養バランスを考慮した御食事を摂られる必要が有ると思います。
閉経後は女性ホルモンエストロジェンが1/4以下まで下がる為、骨密度が低下したり、中性脂肪が上昇したり肥満を造りやすくなるからです。
極端なダイエットや激しい運動は危険です。

2.戦中戦後に生まれた方々は逆に幼少時に不自然な高栄養を摂取していない為、メタボに有利ですし、当時は公害と言う危険因子も殆ど無かった為に返って健康な方々が多いのです。
彼らが現在の御高齢者の多くでは無いでしょうか。