斎藤エさんの医療ドラマ『医師たちの恋愛事情』に続いて、この『Dr倫太郎』も内容は凄く面白そうです。
斎藤エさんは格好いいな!!
これがモテないわけ無い。
でもこの手のドラマは外科医が中心なので、何かそれ以外はアレみたいで、少々寂しかったです。…
こちらの番組内容でも、2ヶ月以上の入院は請求点数激減の為、多少患者さんに無理させても退院させてしまうと言う内容です。
しかし、そう言う敵役の『経営者の輩』も居るかもしれませんが、わたくしのお付き合い有る個人病院さんや基幹病院さんの多くはそんな滅茶苦茶では有りません。
飽くまで映画なので大げさに表現していると想像します。
片や、『Dr倫太郎』の堺雅人さんのキモさ加減も『メンタル系医先生』には大変失礼かもしれませんが、非常に適正キャストと思います。
特に精神科と言う非常にナーバス且つ必要なエリアをドラマ化して頂いたので、興味が湧きます。
特に、メンタル科的仕事では、今回の『Dr倫太郎』と同じで、
『患者さんの困って居る点を聞き出して、それに共鳴し寄り添いながら、多種多法の治療法を検討する』のが本筋でしょうが、この番組でも『敵役』が演じる方のキャラクターは正反対で、患者さんの話を聞かないで画像診断だけで投薬を決めて診察終了何て事も有りますから、困ります。
確かに診療報酬だけで行けば、話を聞かないで『画像診断と投薬だけ』で進めた方が効率は宜しいでしょう。
しかし、この仕事はメンタルでしょう!!
患者さんの話を聞くのが本来の仕事。
だったら効率悪くても話を聞かないと診断も出来ません。
故に、上手い治療法も見つけられません。
『画像診断+投薬』だけならば『フイジカル科/身体科』に任せれば宜しい訳で、メンタル科の意味が希薄に成ります。
普通のフイジカル科と異なり、メンタル系ならまだ基本診察料は高いので恵まれています。
わたくしどもの様に『ペイン科や漢方科』ではそう言う診察料は設定出来ません。
しかし、我々は『痛いの痛いの飛んでけ』(下行性疼痛抑制経路賦活化)を目標に、そこは無視して、話を聞きますし(問診や執拗い程入念なアンケート)且つ東洋医学的/切診(脈舌腹診等)を行うのが普通です。
中には手抜きでやらない方も居られるかもしれませんし、又希にメンタル系慢性痛をビビって、メンタルを診察出来ない方も居られるかもしれませんが、基本、国内東洋医学系教育機関では上記の様な診察手法を教育受けます。
現代慢性痛治療には、メンタル系を避けては進んでいけません。
上記2ドラマの『敵役演じるDrやCEO経営統括部長』の主で有る『金品の問題』依りも、主人公倫太郎もそうですが、わたくしの場合は、痛くて痛くて困って居る患者さんの『病気を治したい気持ち』とそれを治す『自己のプライド』の問題なのです。
『金品』は、ちゃんと仕事と研究勉強をして居たら、本来はほっといたら追いて来るモノですし、第一金品激しく追い求める執着心自体が幾ら偏差値高くて政治力も有っても、それは『医師への適正外』です。
他業種への職業替えをされた方が気が効いています。
ドラマは視聴率の為の営業上どうしても大げさ又は激しい内容になりますから、現実にはそう言う世界は少ないと考えます。
http://www.ntv.co.jp/dr-rintaro/story/
http://www.fujitv.co.jp/ishitachi_no_renaijijou/
以上