投稿日:2016年5月6日|カテゴリ:コラム

わたくしの御客様の多くは線維筋痛症と言ってメンタルとフイジカルのWの痛みで苦しまれている方が多く、それ以外はメンタル系を主とした特殊な慢性痛の方々です。 慢性痛とは肩凝り腰痛頭痛含めた全身痛で、基本3ヶ月以上連続して患っている痛みを言います。 しかし最近は2週間でも御本人様が慢性痛と思えば慢性痛と判断します。 3ヶ月以上の慢性痛を患うと、心配不安が募り、当然メンタルはダウンして来て、何れはメンタルペインに移行していくのが普通ですから、早々の加療開始が求められます。 疼痛は初期の3ヶ月以内ならば、御自宅近くの整形外科さん対応でOKです。


しかし、それ以上経過超えたモノの内、神経障害性痛(俗に言う神経痛)ではペイン科受診をお勧めします。 更にメンタル絡んできた場合の中枢機能障害性痛ではメンタル診ているペイン科やリウマチ科や特殊整形外科、ペインを診ている心療内科や精神科受診をお勧めします。

何でもそうですが、不幸は早めに刈り取るのが一番の得策。 不幸は大きくなってからでは刈り取るのは何倍も何十倍も苦労します。 その特殊メンタルペインの中には、叩かれたり縛られたりされるM行為で感じる方々も少なく有りませんし、その虐待されている姿を他人様に見られて感じる方々も少なくありません。勿論痛いのです。
 

しかし、その痛みは快楽にも繋がっています。
アントニオ@木氏に闘魂入魂ではたかれてチップ払い御客様。
SMプレーで女王様踏まれて鞭打ちされて、感じて大枚お支払いされている紳士。
甲子園球児の投手が400球も投球させられても、感激して幸福感に浸って居る姿。
 

以上の様に痛みを快楽と変換出来るのが人間様の脳の摩訶不思議。
痛みと言えども御自分の身体の一部。 痛みを自分の娘や息子と思いこめば、多少の御居たや不平不満も我慢出来ます。
それこそ末っ子の『Aちゃん』と名付けます。 故に一時的にも脳への入力機序で痛みを感じ無くさせてやれば『まあええか』と言う感情に至ります。許しは居ません。 スルーさせる世界。 事実、馬鹿息子馬鹿娘と大喧嘩しても(御互いにこの糞野郎。誰の御蔭で飯食えるんか??金払うのは親の義務だろう!!)、実の親子なら、余程の反社会的行為でも無ければ、二時間後には普通に『お好み焼きつつけます』よね。 これが血縁関係の希薄な夫婦やカップルや友人関係では如何でしょう。
離婚や離断関係に至ります。


そこを上手く利用して、向精神薬や抗鬱薬や抗癲癇薬やパーキンソン病治療薬や漢方薬等利用しつつ、認知行動療法・コーチング・軽度運動療法(主にハタヨガ)を施行させれば、かなりの緩和は見込める時代です。 メンタル系慢性痛・メンタルペインは脳特に記憶に関与する海馬・偏桃帯・帯状核等を中心とする『脳機能環境障害』なのです。
その脳機能環境を良い方向に持って行けば、慢性痛は快楽とは行かない迄も確実に緩和していきます。 後は御客様が何処まで医療者信じて付いてきてくれるか否かだけです。 最低限薬を内服したり、軽度運動療法をご自分で行う努力は必要です。 薬もちゃんと内服出来ないで治したいと言われても、それは限界も有り殆ど無理です。 また薬だけで修正できる簡単な話ではありません。

クルマや単車や各種道具や家だって壊れて壊れて金食い虫で困るのが幸せと言う輩も少なく有りません。 壊れて直してお金かけて、それを周りに自慢して脳が幸せに感じれば、その経済的破壊活動は幸せホルモンで包まれ、幸福感すら出て来ます。 脳機能環境が良好化すれば、不幸は快楽に変換される可能性を秘めています。