むくみ外来
当院では、下記の様な対策方法(運動・食事・生活習慣)を各自の方に合わせたオーダーメイド方式で『むくみ外来』を御説明及び運動療法室での運動実践にて体験して頂いております。
また、より『むくみ除去』と言う目標に到達し易くさせる副作用の出難い各種『和風/漢方薬』処方(保険利用可)により、少しでも困難の少ない方法も御提示させて頂いております。
御気軽に御相談下さい。
『むくみの理由』と『むくみ対策』
運動不足・精神的ストレス・生活習慣の多様化・食生活の多様化が原因でしょう。
1.運動不足とオーバーワーク(運動しすぎ)
現代の日本は狭い国土の上に非常に便利な公共交通機関及び自家用車所有率が発達してる為、交通の便が良すぎて、現代人は運動不足気味です。
それにより、下肢の筋肉もさることながら、一番重要な腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)や腹斜筋・腹横筋の筋肉の動きの低下や柔軟性低下により、ソケイリンパ節の働きが低下し、脚がむくむ原因と成ります。
また、上半身の筋肉特に広背筋や大胸筋や三角筋などの筋肉の動きの低下や柔軟性低下により、エキカリンパ節の働きが低下し、二の腕がむくむ原因と成ります。
四肢の筋肉よりも体幹の筋肉の動きと柔軟性がむくみに非常に関係します。
また、茶道華道柔道剣道などの日本独特の文化に於いては受け入れるべきと存じますが、『正座』は脚を圧迫して、血行を阻害して、下半身のむくみをもたらします。
逆にオーバーワーク/運動しすぎや軽度/熱中症後の暑気あたり(夏ばて)もむくみの大きな原因と思われます。
日焼けをし過ぎると、身体が消耗状態に至ってしまいます。
過剰な運動、過剰な日焼け、暑い所や炎天下での運動は『熱中症』も然る事ながら、夏ばてを来たし、消化管システムダウンから『むくみ』に繋がります。
如いては冬~春のインフルエンザなどの感染症/感染に繋がるでしょう。
対策
年齢体力に合わせた適度な軽度な運動を出来るだけ毎日継続することです。
身体に合った軽度なもので、激しい運動でなければ毎日されても支障は来たしません。
また競技選手にとっての運動し過ぎ・・オーバーワークは論外です。
・・・故障怪我の原因にも成ります。
アスリートの引退理由の最大原因は、故障からの『怪我』です。
怪我さえなければ、かなりの永い間選手を継続出来る筈です。
2.精神的ストレス
不景気による中高年層の精神的ストレス、
幼少期からの受験戦争による幼児・学童・学生の精神的ストレス、
アマチァスポーツのセミ・プロ化によるアスリートの精神的ストレス
対策
趣味道楽を見つけて遊ぶ事でしょう。勿論汗を流す事の可能な運動系もとても御勧めです。
ストレスの無い生物はおりません。必ず有りますが、ストレス回避の上手い方は上手に『ガス抜き』して生活しているのでしょう。
3.多様化する日本人の生活習慣
猛暑、冷え症、立ち仕事、座り仕事を含めた多様化した「仕事」マイクロ・ミニや御臍を出すなどの薄着/フアッション、
女性の社会進出、女性だけでは無い中高年層男性更年期障害、日本人全体の高齢化を始めとした多様化した「生活習慣」が原因と思われます。
対策
特別な勝負時や競技時を除き、出来るだけ薄着を避け、特に御腹や下半身を冷やさない事です。
臍を出しても、マイクロミニを履いても身体が万全な対応出来るのは、残念ながらほんの短い期間だけでしょう。
スポーツクラブのインストラクターさんが『臍を出したフアッション』で指導されている場合も見受けますが、彼ら/彼女らも何も好き好んでされている訳では有りません。
指導上御腹の動きを見せる為にされている訳ですから、受講者がされると身体に悪いだけのみならず痩せ難いむくみやすい身体を造るため逆効果です。
『痩せ易いむくみ難い健康体』を造るには『御腹と背中を冷やさない』事です。
短距離ランナーがピタッとしたウェアーを着て、御臍を出して走っていますが、これは空気抵抗を減らす為と短時間競技のため御腹が冷え難い訳ですから、相応の理由がある訳です。
長距離ランナーは比較的冷えから内臓/身体を守りたい為、臍出しは少ない様です。
競技の場合、ファッションも多少は有るでしょうが『勝利』が目的なのです。
協調とルールさえ守っていれば『勝利=正義』でしょう。
4.多様化した水分摂取や食生活
現代日本ではコンビニエンスストアーが普及していつでも何処でも冷たい飲み物が簡単に入手可能です。
コンビニ内冷蔵庫温度は約4度位だそうです。
また日本人は世界一冷たいビールを好んで飲むそうです。これも2度位でしょうか。
この様な冷たすぎる飲み物を飲んでいると、消化管システムの働きが悪くなり、最後はシステムダウンを来たします。
食事に関しても、辛いもの刺激物が好んで食される様に成っています。
当然喉が渇き余計な水分摂取に繋がります。
我々人間は、スポーツを行う日は相応の水分摂取(特にスポーツドリンク)は必須ですが、スポーツをしない日に関しては、
多くて液体物として(固体物での水分は除く)2L/日、出来たら1.5L/日に抑えないと、消化管のむくみを起こしてしまいます。
消化管がむくんで、消化管システムがダウンして来ますと、当然吸収分解排出が悪く成り、身体はむくんでいきます。
二次的には初秋~秋にかけての夏ばてに至ります。
最終的には抵抗力が低下して、冬~春にかけてインフルエンザや風邪症候群やノロウイルス感染症に罹りやすい身体に成り易く成ります。
『夏の付けが冬に来る』と言うことです。
「日に2Lの水分なんて取っていませんよ~」と仰せの方も多く居られますが、水・麦茶・ウーロン茶・コーヒー・紅茶・仕事後のアルコール
(当然悪酔い防止の為同量の水が必須に成ります)等等を含めると、余程の注意を払わなければ、運動を行わない日では、軽く2L/日は超えてしまう事が多いです。
熱中症防止の為に、水分を多く摂りましょうと、ここ10年間、厚生労働省や日本体育協会さんが盛んにキャンペーンをされていました。
それ以前が、精神論根性論で水分摂取せずに運動する事が『善』されていた野蛮スポーツ国でしたから、運動前後中に水分摂取することは大変良い事なのですが、
我々日本人は水分補給を過剰にしすぎてしまった様です。
対策
熱中症防止及びむくみ防止の為、過剰の冷たくしないスポーツドリンクなどの水分を喉の渇く前からストローなどを利用して『ゆっくりと飲む』事を御勧めします。
水分摂取量は、非運動時は1.5~2L/日までにしましょう。
又余り刺激の強い辛い食べ物を食さない事です。